実践形而上学の中心命題
「実践形而上学命題詩集 不可知の雲」における中心命題についてご案内します。
実践形而上学の中心命題
30の形而上学用語で、最もつながりのある二語からつくられる15の命題について、あらかじめ明示しておきたい。この15の命題が、実践形而上学を根底から支えるものとなる。
1 ピュシス/アルケー
あなたがこの世界に現されているということと、あなたが自ら了解する処のものに生きられているということとは、一つながりのことである。
あなたは、自身がこの世界に現されているものを、自身の自然であるものを了解する処のものに生き、また、自身の自然であるものを了解する処のものに、この世界に現されているのである。
2 オン/アイティオン
あなたが基づくことと、あなたが肯われることとは、一つながりのことである。
あなたは、自ら基づく処のものに、この世界から肯われ、また、自ら肯う処のものに基づかれる自分であるものを生きているのである。
3 デュナミス/へクシス
あなたが、自身が持つ処のものに生きられていることと、あなたが、自らあろうとするものに生きていることとは、一つながりのことである。
あなたは、もとから自身が持つ処のものに、自らあろうとする処のものを生き、また、自らあろうとするものに、自身が持つ処のものに生きられているのである。
4 テレイオン/ホロン
あなたが余す処なく生きられることと、あなたが欠ける処なく充ち足らされることとは、一つながりのことである。
あなたは、余す処なく生きられる処のものに、欠ける処なく充ち足らされ、また、自身の欠ける処のないものに充ち足らされる処のものに、余す処なく生きられているのである。
5 シンベベーコス/プロテロン、ヒステロン
あなたがこの自分ではない自分に生きられることと、あなたが自身の了解しない(または了解するものを超えた)自分に生きられることとは、一つながりのことである。
あなたは、この自分ではない、自身の了解しない(または了解を超えた)自分に生き、また、自身の了解しない(または了解を超えた)、この自分ではない自分に生きられているのである。
6 ポイオン/プロス・ティ
あなたが他から直にかかわられることと、あなたが他から分かたれたものに生きられることとは、一つながりのことである。
あなたは、他から直にかかわられる処のものに、他から分かたれ、また、他から分かたれる処のものに直にかかわられているのである。
7 ステレーシス/ストイケイオン
あなたが自分であるものに成り立たされることと、あなたが欠ける処のものに生きられることとは、一つながりのことである。
あなたは、自分であるものに成り立たされるのに欠ける処のものに生きられ、また、自身が欠ける処のものに成り立たされる自分であるものを生きているのである。
8 カト・ホ/エケイン
あなたがこの世界から自分であるものに保ち持たれることと、あなたが他のなにものでもない、このものに生きられていることとは、一つながりのことである。
あなたは、この世界から保ち持たれる処のものに、他のなにものでもない、このものに生きられ、また、他のなにものでもない、このものに、この世界に保ち持たれる自分であるものを生きているのである。
9 コロボン/ウーシア
あなたが否むことができぬものに生きられていることと、あなたが毀ち生きられていることとは一つながりのことである。
否むことができぬこの自分であるものは、どんなに毀とうとしても毀つことができぬ自分であるものであり、毀つことができるのは、否むことができぬこの自分であるもの以外のものだけである。
あなたは毀たれることで、否むことができぬ自分であるものに生きられ、また、否むことができぬ自分であるものに自身を毀ち生きているのである。
10 メロス/パトス
あなたがこの世界から受け取るものに生きられることと、あなたが自身の部分であるものに生きられることとは、一つながりのことである。
あなたはこの世界から受け取るものに、自身の部分であるものに生きられ、また、この世界から自身の部分であるものを受け取る自分であるものを生きているのである。
11 ゲノス/タウタ
あなたが他と同じものを生きているということと、あなたが他から分かたぬ処のものに生きられているということとは、一つながりのことである。
あなたは他と同じものを生きる処のものに、他から分かたぬ処のものに生きられ、また、他から分かたぬ処のものに、他と同じものを生きる自分であるものを生きているのである。
12 アンティケイメナ/ポソン
あなたがより生きるということと、あなたが他から否まれるものに生きられることとは、一つながりのことである。
あなたはより生きられる処のものに他から否まれ、また、他から否まれることでより生きられる自分であるものを生きているのである。
自身が他から否まれることで、より自身が生きられるものであることを、あなたははるか以前から知っており、より生きるために自ら自身を否むものを無意識のうちに求めているのである。
13 ヘン/ディアテシス
あなたがこの世界のうちに息づかされている(与えられている)ということと、あなたが分かつことができぬ、一なるものに生きられているということとは、一つながりのことである。
あなたがこの世界のうちに息づかされている(与えられている)ものは、分かつことができぬ、一なる自身であるものであり、あなたがこの世界を息づかせている(自身のうちに与えている)ものもまた、分かつことができぬ、一なるものである。
あなたは、この世界のうちに自身が息づかされている(与えられている)ものを、分かつことができぬ、一なるものに生きるとともに、この世界を分かつことができぬ、一なるものに息づかせている(自身のうちに与えている)のである。
14 アナンカイオン/ト・エク・ティノス、エイナイ
あなたが他から先んじ生きられるということと、あなたがなくてはならないものを生きるということとは、一つながりのことである。
あなたにとって、あなたに先んじ生きるものは自身を在らせる上でなくてはならない存在である。しかし、あなたが先んじ生きられるものにとってもまた、自身を在らせる上で、あなたはなくてはならないからだである。あなたは、自身に先んじ生きるものをなくてはならないものに生きるとともに、自身に先んじ生きるものから、なくてはならないものに生きられているのである。
15 ペラス/プセウドス
あなたが他と異なるものに生きられているということと、あなたがこの世界から限られるものに生きられているということとは、一つながりのことである。
あなたは、他と異なるものに生きられる処のものに、この世界から限られる自分であるものに生きられ、また、この世界から限られる処のものに他と異なるものに生きられる、自分であるものに生きられているのである。
「実践形而上学命題詩集 不可知の雲」上下巻に戻る
インデックスページに戻る
管理人:あとりええりうげな エミシヲ
ブログ「おっとりとした頬を求めて」
eriugena582@kbe.biglobe.ne.jp